変える勇気。

こんにちは、
NOZY COFFEE近井です。

最近はやっと”練習”の軌道にのりはじめた
NOZY BAND(名前は仮)の活動で休みもしっかり充実しております。

お披露目の日ももうそろそろ設定しようかと思います。
期待せずに楽しみにしていてください!笑

さて、
本日は2回連続の過去回想編です。

前回までのおさらい
大好きなコーヒーを仕事にできた自分は
三宿原宿木更津の3店舗を回って、木更津店で店長として赴任しましたが、カオスな状況や人の教育について悩み始めます。
木更津赴任半年あまり(2016年6月あたり)からです。

人との出会いや考え方の変化でなんとか自分を鼓舞させようとしていました。
今日は「店舗の改革」からのスタートです。

品質管理責任者の菊池さんの助言もあり、
NOZY COFFEEでははじめての
フードとアレンジドリンクの導入が決定しました。
テーマは
「シングルオリジンで提供しているという良さが伝わる商品開発と素材の味が伝わるフードの選定」

です。
シングルオリジンでの違いや良さがわかるアレンジドリンクの製作
はもとより、
伝のない中でのフードの仕入れ依頼
そのあたりを2週間で決めて行う
というものでした。
早速、仕入れお願い先を何店舗か選び、当時車も所有していなかったので、
車を借りて、まだまだ自分にとって未開だった房総半島を巡りました。
そのなかで出会ったのがかさりんごさんです。
かさりんごの柏さんとは会って数分でお願いしたことを今でも思い出します。

君津市内箕輪にあるかさりんごさん

普通にパンを買って、車で食べたときの感動は今でも忘れられません。
パンそのものの味がじわーっと広がるあの感覚。
食べて、感動して、これだ!
と思ったのかもしれません。
すぐにお店に戻って、柏さんに

「すみません、NOZY COFFEEの近井と申します。パンを取り扱いさせてください。」


といいました。

すごーーーーー!


って今でも思います。

その不躾なお願いに
二つ返事でOKしてくれたのが柏さんです。
一本気があり、とてもフランクな柏さんとは
それから今に至るまでおつきあいさせていただいています。

かさりんごのお客様もNOZY COFFEEにきたり、
その逆も然り。
お互いのお客様の層も重なるのかもしれません。

試行錯誤の連続で、仕入先もお互いの商品に愛情がお互いになければ長続きしません。
その中で柏さんはとても大きな存在です。

ドリンクも
甘くはするものの、
シロップ・ソースの量は極力控えめに
コーヒーの量は変えずに
をコンセプトに作成。
マロンチーノ
コーヒーゼリーソフト


コーヒーゼリーもここからの登場でした!

ドリンク考案に石坂さんが腕を抱えて、1時間沈黙していたのもいい、思い出です。笑


NOZY COFFEEの今までの伝統を
一新した瞬間でした。
それには変えてしまうことへの
恐怖や不安
の方が強くありました。

ただ、変わらなければ、先はない。


このことも強く頭にあり、変えることを決断しました。

あのクオリティの商品を出せば、すぐに美味しさが伝わる、感動する
と最初は思っていましたが、
そうではないとわかった瞬間に変わる勇気も必要です。

僕だけではなく、店舗も変わる瞬間でした。
リニューアルオープンという形で、
2016年6月14日
に今の原型に変わりました。

あ、ちなみに前は、
フードなし、アレンジドリンクなしでやっていたんですよ!

東京でしていたスタイルから地元に馴染むために何が必要か考え抜いたのは今の時期かもしれません。

お客様にとってNOZY COFFEEが良いサードプレイスになれるように

という目標のなかで、
房総半島という土地に何が良いのか、
どうすれば伝わるのか、
頭を悩ませました。
そして、そのとき導き出した答えは

地元の人でも知らない「本物の良いもの」をコーヒーと組み合わせて提供することなんだと感じたのです。


それを食べて、飲んで、
少しでも房総半島に住んで良かったと思えるものを作り出したいと思っていました。

要は地元に「愛着」をもっていただくということです。


外様の人間が偉そうに、ですが。笑

木更津は土地柄、アクアラインが繋がっており、都心の方もよく来店されたり、近隣の企業の関係から都心や地方から移住されてくる方もいます。

そういったところからも「愛着」をもってもらうというのは大きなキーワードだと感じていました。

そのパートナーがかさりんごさんであり、後に扱うこととなる野口製菓さんやハッピーバウムさんです。
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今の商品でいうと、
野口製菓さんと共同で開発した「コーヒーどら焼き」はその想いの形でもあるかもしれません。
野口製菓さんのどら焼きにコーヒーを混ぜ合わせるという発想は和菓子の世界ではまずなかったとのことで、本当にゼロからのスタートでした。

野口さんが想いに共感してくださったことと、なんとかしてクオリティのわかるものに仕上げたいというお互いの気持ちが共鳴して作り上げたものだと思っています。

何度も来店して試作品を持ってきてくださった野口さんには頭が上がりません。。。

そのなかで、
「生地の水分の100%をエスプレッソにする」
という発想は商品開発を進めていたときにどうしてもコーヒーの味にならないと頭を悩ませていた時に、
ふっと現れて会議に参加してくださった
かさりんごの柏さんのアドバイスで、

それでもあんこの存在感とのバランスから
求肥(ぎゅうひ)にエスプレッソをいれるという発想になったのは
3人での協議の結果です。

それでできた
「コーヒーどら焼き」
思い返すと、なかなかの想いのこもったものなんだと我ながらにしみじみ思いました。
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リニューアルオープンでの準備で、

自分自身の気持ちや店舗の形にこだわっていたあの「執着心」から解き放たれて、
1歩前に進めたように思います。

変わった結果、どうなるかはわからないので、そこには当然不安はありました。

苦戦は続きますが、
その後どうなっていったのか、については次回書きたいと思います。

それでは、また!

コーヒーと自分と

Chikai Hiroki 普段お話できないようなことをこちらからも少しずつ発信していきます。

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